Tcl/Tkはどんなときに使うべきでないの?
 Tcl/Tkの紹介をするサイトとは思えませんが、 「Tclはどんなときに使えないか」についても多少主観も交えて触れたいと思います。

●高速計算が必要なとき
 Tclはある程度以上実用になるスクリプト言語の中では特に遅いとされ、 また実感するところでもあります。複雑な数値計算をするとき、 大量のテキストを検索するときなどは、C言語を使ったほうが効率的です。

●大規模なシステム構築
 Tcl/Tkは大規模開発にはまったく向きません。 最大の理由は、文字列以上のデータを構造化する機能(Cでいう構造体みたいなのや、 OO言語のオブジェクト)がまったく存在しないため、 グローバル変数が多発されやすく、データの管理がしづらいという欠点のためです。 近年のシステムソフトウェアには、やはりデータ指向、 カプセル化といったオブジェクト指向の考え方が不可欠で、 Tcl/Tkではそのあたりがカバーしきれないのが弱点です。 私の個人的なめやすでは、1000行を超える規模になると、他の言語で書きなおすか、 Tclの拡張としてC言語との複合にすべきではと思います。

●複数人による開発
 これはTclに限らずPerlなどにも言えることですが、自由度が高く簡潔に書けるため、 プログラムに書いた人のスタイルが強く出ます。 一般論ですが、長期に渡る保守・改良が発生する大規模システムの開発にスクリプト言語を使うのはリスクが大きいといえます。

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(first uploaded 2000/03/25 last updated 2000/12/22, K.Ushirodani - Urano398)